genba-note|接客現場のどう対応する?ノート

接客業のための「どう対応する?」実用ノート

事務時間が取れない、気合い残業を断つには

📍シチュエーション

予定していた事務時間を、店舗のヘルプに回さざるを得ない日が続いていた。人が足りない、トラブルが起きる、そのたびに自分が現場に入る。結果、シフト作成や発注、報告といった事務仕事が後回しになり、営業が終わってから手をつける。気づけば、退勤打刻を過ぎてからの作業が当たり前になっていた。

一度きりなら仕方ない。だが、これが常態化すると危うい。「自分が我慢すれば回る」で回してしまうと、その負荷が見えないまま固定化し、本来必要な人員や仕組みの改善が後回しになる。頑張って乗り切るほど、問題が表に出てこなくなる。気合いで埋めている時間を、どう断ち切るかが課題だった。

❌よくあるNG対応

  1. 「自分が我慢すれば回る」と、サービス残業で穴を埋め続ける
  2. 忙しさを理由に、事務時間を毎回いちばん先に削ってしまう
  3. 負荷を数字や記録に残さず、「なんとなく大変」のまま抱え込む

✅店長(SM)目線の推奨対応

まず、事務時間を「余ったらやる」ものから「先に確保する」ものに位置づけ直す。シフトを組む段階で、事務のための時間をあらかじめブロックしておき、そこは現場に回さない前提で守る。守れなかった日は、なぜ守れなかったかを記録に残す。

そして、その記録を「気合いで埋めた時間」の可視化に使う。「今月、事務時間を現場対応に回した回数と時間」を数字で残せば、それは我慢の証明ではなく、人員や仕組みが足りていないことの客観的な根拠になる。上に人員や体制の相談をするときも、「大変です」より「今月これだけ時間外で埋めています」の方が伝わる。気合いを、断ち切るべき数字として見えるようにすることが、第一歩になる。

💡一歩進んだ視点

『7つの習慣』では、緊急なことに追われて、重要だが緊急でないことを後回しにする状態が、消耗の原因だとされる。現場のヘルプは緊急で目に見えるが、事務や仕組みづくりは緊急に見えにくい。だから真っ先に削られる。しかし、仕組みを整えないまま気合いで埋め続ける限り、緊急の火消しは終わらない。

「自分が我慢すれば」という発想は、一見すると責任感の表れだが、問題を見えなくする作用もある。負荷を一人で吸収するほど、周囲にはうまく回っているように映り、改善の必要性が伝わらない。我慢を美徳にせず、負荷を数字で表に出す。それが、自分自身と現場の両方を守ることにつながると感じている。

🌟まとめ

  • 事務時間は「余ったらやる」から「先に確保して守る」に位置づけ直す
  • 守れなかった時間を記録し、我慢ではなく客観的な根拠として使う
  • 気合いで埋めた負荷を数字で可視化し、仕組み改善の材料にする